フィリピン旅行でおなじみのセブパシフィック航空。LCC(格安航空会社)ならではのリーズナブルな価格が魅力ですが、「急に予定が変わってキャンセルしたい…」「フライトが変更になったけど、返金されるの?」といった疑問を持つ方も多いのではないでしょうか?
特にセブパシフィックには「トラベルファンド」という独自の制度があり、キャンセル時の対応が少し複雑です。
この記事のまとめポイント
- 自己都合キャンセル(基本運賃のみ):原則払い戻し不可、変更は手数料・差額で可能。
- 自己都合キャンセル(CEB Flexi/GO Flexi付き):出発2時間前まで無料キャンセル可、返金は現金ではなく有効期限なしの「トラベルファンド」。
- 航空会社都合キャンセル/大幅変更:無料変更、トラベルファンド、現金払い戻しのいずれかを選択可能。
- トラベルファンドとは:セブパシフィック専用の有効期限なしクレジット(現金化不可)、将来のフライトや追加サービス支払いに利用可能。
- OTA(予約サイト)経由の場合:キャンセル・変更手続きは予約したOTAを通じて行う必要あり、トラベルファンドの受け取り方や条件はOTA次第(手数料等に注意)。
- 推奨事項:予定変更の可能性があるならFlexiオプション検討、手続きの簡便さなら公式サイトでの直接予約がおすすめ。
この記事では、セブパシフィックの航空券キャンセルポリシーと、気になる返金(特にトラベルファンド)について、わかりやすく解説します!直接予約した場合と、AgodaやSkyscannerなどの予約サイト(OTA)経由で予約した場合の違いもまとめました。
キャンセルしたい!どうなる?ケース別対応
セブパシフィックのキャンセル対応は、大きく分けて「自分の都合」か「航空会社の都合」か、そして「予約時にどんなオプションを付けていたか」で変わってきます。
1. 自己都合でのキャンセル
旅行の計画が変わった、など自分の都合でキャンセルする場合です。
- 基本運賃(GO Basic/Easy)で、柔軟性オプション(CEB Flexi/GO Flexi)なしの場合:
- 残念ながら、原則として払い戻し(現金・トラベルファンド共に)はありません。
- ただし、出発時刻の2時間前までなら、変更手数料と運賃差額を支払えば予約変更は可能です。
- 柔軟性オプション(CEB Flexi/GO Flexi)付きの場合:
- 出発時刻の2時間前までなら、無料でキャンセルできます!
- ただし、返金は現金ではなく、**有効期限のない「トラベルファンド」**として、予約金額相当が戻ってきます。
【ここでポイント!】CEB Flexi / GO Flexi って何?
- CEB Flexi: 予約時に追加料金で付けられるオプション。「自己都合キャンセルでもトラベルファンドに変換OK」という安心を買うイメージです。旅行計画が不確実な方におすすめ。
- GO Flexi: CEB Flexiの機能に加えて、無料の座席指定や手荷物がセットになった運賃プラン。個別にオプションを追加するよりお得な場合も。
2. 航空会社都合でのキャンセル・大幅変更
機材トラブルや悪天候、大幅なスケジュール変更(1時間以上)など、セブパシフィック側の理由でフライトに影響が出た場合です。
- この場合は、乗客に以下の3つの選択肢が与えられます。
- 無料での予約変更(通常、元の日付の前後30日以内の便へ)
- トラベルファンドへの変換(予約金額相当、有効期限なし)
- 現金での払い戻し(支払った方法に応じて返金)
航空会社都合の場合は、現金での払い戻しも選択できるのが大きな違いですね。
「トラベルファンド」って結局なに?
セブパシフィックのキャンセルポリシーを理解する上で欠かせないのが「トラベルファンド」です。
- 一言でいうと: セブパシフィック専用の**有効期限がない電子マネー(クレジット)**のようなもの。
- どうやって使うの?: 次回のセブパシフィックのフライト予約や、手荷物追加、座席指定などの支払いに使えます。MyCebuPacificアカウントにログインして利用します。
- 注意点:
- 現金には換えられません。
- 他人にあげることもできません。
- フィリピン出国税など、一部含まれない費用もあります(別途返金手続きが必要な場合あり)。
AgodaやSkyscanner経由で予約した場合は?
旅行比較サイトや予約サイト(OTA)経由でセブパシフィックの航空券を予約した場合、少し注意が必要です。
- 手続きの窓口: キャンセルや変更、トラベルファンドの申請などは、原則として予約したOTA(Agodaなど)を通じて行う必要があります。セブパシフィックに直接連絡しても対応してもらえないことが多いです。
- トラベルファンドはもらえる?: 航空券自体がトラベルファンドの対象(例:GO Flexi運賃だった)であれば、資格はあります。しかし、どうやって受け取るか、どんな条件になるかは、予約したOTA次第です。OTA独自のクレジットとして付与される可能性もあります。
- 気をつけること:
- 手続きに時間がかかることがある。
- OTA独自のキャンセル手数料がかかる場合がある。
- 予約前に、必ず利用するOTAのキャンセル・変更に関する規約を確認しましょう。
- 何かあったら、まずは予約したOTAのカスタマーサポートに連絡!
まとめ:賢く予約・キャンセルするために
- 予定変更の可能性があるなら: 予約時にCEB Flexiを付けるか、GO Flexi運賃を選ぶことを検討しましょう。ただし、返金はトラベルファンドになることを忘れずに。
- 航空会社都合のキャンセルなら: 現金払い戻しも選択肢に入ります。落ち着いて自分に合った方法を選びましょう。
- OTA経由の予約は: 便利でお得なこともありますが、キャンセル・変更時のルールは複雑になりがち。予約前の規約確認がとても重要です。
- 確実性・手続きの簡単さを重視するなら: セブパシフィック公式サイトからの直接予約がおすすめです。
- 受け取ったクレジット: それが「トラベルファンド」なのか、別の「トラベルバウチャー」(補償として発行される、有効期限ありのもの)なのか、しっかり確認しましょう。
セブパシフィックのキャンセルポリシー、特にトラベルファンドについて理解しておけば、万が一の時も慌てず対応できますね。楽しい旅行計画の参考にしてください!
参考文献
- Voluntary Rebooking & Cancellation - Cebu Pacific Air (自己都合での予約変更・キャンセルについて)
- CEB Flexi and Travel Fund - Cebu Pacific Air (CEB Flexiとトラベルファンドについて)
- Online Disruption Options - Cebu Pacific Air (航空会社都合の運航変更時の選択肢について)
- Third-party or travel agency bookings - Cebu Pacific Air (第三者予約サイト経由の予約について)
- Refund Concerns - Cebu Pacific Air (払い戻しに関する一般的な情報)