皆さん、こんにちは!
今回は、TOEICの文法問題(特にPart 5)で多くの受験者がつまずきやすい「関係代名詞」について、皆さんの疑問を解消し、スコアアップに直結する究極の攻略法をお伝えします。
「関係代名詞の後は不完全文になる」。この大原則を理解すれば、もう関係代名詞問題で悩むことはありません!全文を読まずとも、瞬時に正解を選ぶ力を身につけましょう。
この記事でわかること
- 関係代名詞の基本的な種類と役割
- 「関係代名詞の後は必ず不完全文になる」という最重要ルール
- 関係代名詞が作る不完全文の3つのパターン(主語が欠ける、目的語が欠ける、所有格が欠ける)
- 特に紛らわしい what, who/whom, whose の具体的な使い方と見分け方
- 接続詞 that と関係代名詞 that の決定的な違い
- TOEIC Part 5で関係代名詞問題を素早く正確に解くための実践的なコツ
関係代名詞とは何か? まずは基本をおさらい!
関係代名詞とは、前の名詞(先行詞)を説明する「おまけの文(関係代名詞節)」を導く言葉です。この「おまけの文」が、前の名詞に「〜であるところの」という情報を付け加えることで、文をより豊かにします。
主要な関係代名詞には、以下の6つがあります。
- who (人)
- whom (人)
- whose (人・物)
- which (物・事)
- that (人・物・事)
- what (先行詞を含む)
究極の法則:関係代名詞の後は必ず「不完全文」!
ここが最も重要なポイントです!関係代名詞が導く「おまけの文(関係代名詞節)」は、必ず「不完全文」になります。
なぜでしょうか?
それは、関係代名詞自身が、その「おまけの文」の中で主語、目的語、所有格といった文の重要な要素の役割を果たしているからです。つまり、関係代名詞がその役割を担うので、その部分が抜けた状態になるのです。
例えば、人間の体で例えるなら、関係代名詞が「心臓」の役割を果たすので、その文にはもう別の心臓は要らない、というイメージです。
では、具体的に「何が」欠けるのかを見ていきましょう。
主語が欠ける不完全文を作る関係代名詞
関係代名詞が、その「おまけの文」の中で主語の役割を果たす場合です。
- 誰が欠けているの?: 文の主語
- 見分け方: 関係代名詞の直後に動詞が来ている場合が多いです。
- 使える関係代名詞: who, which, that, what
例文:
- This is the person **who helps** me.(この人は、私を助けてくれる人です。)
- who の直後に動詞 helps が来ていますね。who が helps の主語の役割をしています。
- I bought a book **which is** interesting.(私は面白い本を買いました。)
- which の直後に動詞 is が来ています。which が is の主語の役割をしています。
- That is **what happened** yesterday.(それが昨日起こったことです。)
- what の直後に動詞 happened が来ています。what が happened の主語の役割をしています。
目的語が欠ける不完全文を作る関係代名詞
関係代名詞が、その「おまけの文」の中で動詞や前置詞の目的語の役割を果たす場合です。
- 何が欠けているの?: 文の目的語
- 見分け方: 関係代名詞の直後に「主語 + 動詞」が来ていることが多いです。(ただし、その動詞の目的語は欠けています。)
- 使える関係代後詞: whom, who, which, that, what
例文:
- This is the person **whom I met** yesterday.(この人は、私が昨日会った人です。)
- I met の後に続くはずの目的語が whom になっています。
- I read the book **that you recommended**.(私はあなたが推薦した本を読みました。)
- you recommended の後に続くはずの目的語が that になっています。
- Tell me **what you want**.(私にあなたが欲しいものを教えてください。)
- you want の後に続くはずの目的語が what になっています。
「所有格が欠ける不完全文」を作る関係代名詞:whose の特徴
whose は、他の関係代名詞とは少し異なる「所有格」の役割を果たします。しかし、これも「不完全文」を作るという点では同じです。
- 何が欠けているの?: 所有者(「〜の」という部分)
- 見分け方: whose の直後には、必ず所有される名詞が来ます。(例: whose car, whose idea)そして、この「whose + 名詞」という塊全体が、関係代名詞節の中で主語になったり、目的語になったりします。
例文1 (whose + 名詞 が主語になる場合):
- This is the author **whose books became** bestsellers.(この人は、彼の本がベストセラーになった著者です。)
- whose books が関係代名詞節 became bestsellers の主語の役割を果たしています。
例文2 (whose + 名詞 が目的語になる場合):
- She is a student **whose work I admire**.(彼女は、彼女の作品を私が賞賛する学生です。)
- whose work が関係代名詞節 I admire の動詞 admire の目的語の役割を果たしています。
関係代名詞ごとの注意点とTOEIC対策
whom vs who:現代英語の傾向とTOEIC対策
whom は目的格の関係代名詞で、文法的には正しい形ですが、現代の口語ではほとんど使われません。代わりに who が目的格としても使われることが非常に一般的です。
- 厳密な文法: whom は目的語が欠けるときに使う。who は主語が欠けるときに使う。
- 現代の口語: She is the girl **who I met** yesterday. のように、目的格の場面でも who が使われます。
TOEIC対策としては、以下の点を押さえましょう。
- 選択肢に whom があれば、それが文法的に厳密な目的格を求める問題である可能性が高いです。
- who と whom が同時に選択肢にあり、目的語が欠けている場合は、whom を選ぶのが安全です。
- whom が選択肢になく、who しかない場合で、目的語が欠けている場合は、who が正解となることがあります。
「what」と「that」の決定的な違い
ここは、特にTOEICで頻出の、whatとthatの使い分けです。
- that (関係代名詞)
- 先行詞が 必ず必要 です。(the thing that, the person that のように)
- 関係代名詞節の中は不完全文です。
- 例: This is the movie **that** I watched. (先行詞 movie がある)
- what
- 先行詞は不要 です。what 自体が「〜であるもの」「〜であること」という意味を含んでいます。(what = the thing(s) that/which と言い換えられます。)
- what の後ろも不完全文になります。
- 例: This is **what** I want. (先行詞なし)
見分け方のコツ:空欄の直前に先行詞となる名詞があるかどうかを確認しましょう。
- 名詞がある → that (または which/who)
- 名詞がない → what
TOEIC攻略:全文を読まずに解くカギ
この関係代名詞の「不完全文の法則」とそれぞれの特性を理解していれば、TOEIC Part 5の空欄補充問題では、全文をじっくり読まなくても、空欄の前後数語と選択肢を見るだけで正解を導き出せることが多々あります。
- 空欄の直前に先行詞となる名詞があるか? (→ what かどうかを判断)
- 空欄の直後が動詞から始まっているか(主語が欠けているか)?
- 空欄の直後が「主語 + 動詞」だが目的語が欠けているか?
- 関係詞節全体が人・物・理由・場所・時間のうちどれを指しているか? (→ who, which, where, when, why を判断)
- コンマがあるか? (→ that は使えない)
これらのポイントを瞬時に判断することで、解答時間を大幅に短縮し、より難易度の高い問題に時間を使えるようになります。
まとめ:これであなたも関係代名詞マスター!
- 関係代名詞の後は必ず不完全文! (主語、目的語、所有格のいずれかが欠けている)
- what は先行詞不要の「〜なもの/こと」
- whose の後は名詞が続き、その塊が主語や目的語になる。
- whom の後は主語+動詞が続き、目的語が欠ける。
このブログ記事が、あなたのTOEIC学習、そして英語力の向上に役立つことを心から願っています。これからも一緒に英語学習を頑張っていきましょう!