英語を勉強していると、同じスペルなのに意味が全く違う単語に出会うことがあります。
その代表例が pool。
- swimming pool:泳ぐプール
- play pool:ビリヤードをする
え?これって全然関係なさそうだけど、なぜ同じ単語なの?
今回はその理由を語源からスッキリ解説します。
1. 実は「語源が全く別物」
驚くことに、泳ぐプールとビリヤードのプールは、もともと違う単語なんです。
たまたまスペルが同じになっただけで、元の意味もルートも別。
2. 泳ぐプールの「pool」
こちらは古英語の pōl(池・水たまり)がルーツ。
もともとは自然の池を指していましたが、やがて人工的に作られた水槽にも使われるようになり、
swimming pool(水泳用プール)の意味になりました。
3. ビリヤードの「pool」
こっちはフランス語の poule(=ニワトリの雌)から来ています。
中世ヨーロッパでは、みんなが賭け金を出し合い、それをニワトリ型の入れ物に入れていたそうです。
そこから「賭け金の総額」のことを pool と呼ぶようになり、
1800年代のアメリカで賭けビリヤードが流行したとき、そのゲーム自体が pool と呼ばれるようになりました。
4. 意味の見分け方
- swimming / indoor / outdoor など水関連の形容詞が前にあれば → 水泳用プール
- play pool や game of pool とあれば → ビリヤード
- a pool of money なら → 賭け金や共有資金
5. まとめ
- 泳ぐプール → 古英語 pōl(池)から
- ビリヤードのプール → 古フランス語 poule(賭け金入れ)から
- 偶然スペルが同じになった「同形異義語」
英語学習では、こういう「たまたま同じスペル」系は混乱しやすいですが、語源を知ると記憶に残りやすくなります。